豊橋エコタウン・プロジェクト ~小中学校に設置された太陽光発電システムの状況調査~

青陵中学校での太陽光発電パネル調査

プロジェクトの目的

 化石エネルギー資源の枯渇や地球温暖化問題などのエネルギー・環境問題への対応策として、クリーンで無尽蔵であり、かつ家庭など生活に身近な場所への設置が容易な太陽光発電の導入が進められています。この太陽光発電の特徴の一つは、システム導入後のメンテナンスが不要なことです。しかしながら近年、システムの故障や発電性能の劣化などの長期信頼性に関する問題点が指摘されています。
 本プロジェクトでは、太陽光発電の長期信頼性に関する基礎的なデータの収集・分析や、環境教育コンテンツへの太陽光発電の活用を目的として、豊橋市内小中学校(全74校)に設置された太陽光発電システムの稼働状況の訪問調査を行うとともに、システムの故障・性能劣化に関する分析を行います。

プロジェクトの詳細

 平成23年度から26年度までの4年間の調査結果をみると、年々太陽光発電システムのトラブルは増加しており、特に平成26年度は調査を実施した小中学校の約半数で何らかのトラブルが発生していました。その中には発電停止などシステムの運転への影響が極めて高いものも10 件以上含まれていました。システムの運転期間の長期化に伴い、こうしたトラブルは今後さらに増加することが予想されます。そこで、本年度も訪問調査を通して、システムの稼働状況、トラブル発生の有無やトラブル度合い(発電への影響)に関する情報を収集します(8~10月)。
 本年度の調査では、これまでにトラブルのなかったシステムで新たなトラブルが生じるのか、あるいは同じシステムでトラブルが繰り返されるのかについても注目していきます。
 また、太陽光発電量に関するデータが収集可能な3校(小学校:1校、中学校:2校)については、システム性能の長期劣化に関する分析を行います。太陽光発電システムの性能が劣化すると、その発電量は減少します。しかしこの発電量は、日射量や気温など時々の天候により大きく変動するため、単に発電量の変化傾向を見ても、それが性能劣化によるものかどうかを判断することはできません。そこで本プロジェクトでは、天候による発電量の変動の影響を排除した変換効率を用いて、システム性能の長期劣化の有無を定量的に評価します(10~12月)。
 なお、本年度が調査開始から5年目となることから、年度末にはこれまでの調査結果および中間調査報告書をまとめた報告書を作成します。




過去の取り組み


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