公開講座実施報告 公開講座「市民大学トラム」の第1回および第2回を実施しました

 豊橋市教育委員会との共同主催で開催する公開講座「市民大学トラム」。今年度は経営学科教員が担当し、全4回の講座を実施します。その前半(第1・2回)を5月31日(土)および6月7日(土)に実施しました。

 第1回講座では、見目喜重教授「再生可能エネルギーとサステナビリティ ~東三河地域の太陽光・風力発電の未来~」というタイトルで講演しました。講座では、日本のエネルギー供給について解説した上で、持続可能な社会の構築における再生可能エネルギーの更なる導入拡大に重要であること、そうした中で東三河地域の太陽/風力エネルギーに非常に恵まれた地域であることが紹介されました。また、将来的に風力発電については洋上風力発電の普及が期待できることや、太陽光発電については大量普及に伴う課題に対応するために営農型太陽光発電や太陽光パネルリサイクルの促進が必要であるものの、東三河は地域が一体となってそれらの促進策を進める環境が整備されていることが紹介されました。

 第2回講座では、中野聡教授「欧州諸国とサステナビリティ ~働き方改革とパート雇用~」というタイトルで講演しました。講座では、「サステナビリティ」が社会的、環境的持続可能性と経済成長を両立させるための概念であることに言及した後、①日本の非正規雇用の現状と課題を概観し、②労働市場と社会の分断を解消するひとつの方法としてオランダの「パートタイム経済」の概要と確立の経緯、批判が紹介されました。その後、③その欧州連合(EU)への波及が、イギリスとフランス、ドイツ、スウェーデンの事例を参考に考察されました。

 今後、後半の第3回を6月28日(土)に、また第4回を7月4日(土)に開催します。多くの方にご来場いただければ幸いです。


大学公式サイトの実施報告記事


※2025年度市民大学トラムのお申し込み方法等の詳細は、以下のページをご参照ください。
 公開講座「サステナビリティについて考える~大学の研究・教育の視点から~」を開催します!

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