豊橋市吉田城下町景観プロジェクト
プロジェクトテーマ
高大連携による吉田城下町の景観復元と地域の魅力再発見
目的
古地図・地籍図・GIS・現地調査を活用し、旧吉田城下町の歴史的景観を精緻に復原する。また、作成したGISデータをフィールドワークに活用することで、学生・高校生が地域の歴史を地理・歴史・情報の横断的視点から学び、探究する教育活動として展開する。
活動内容
①対象地域の設定と基礎資料の収集
対象とする地区を選定し、地籍図・古地図・文献史料・自治体資料等を収集する。あわせて、必要に応じて関係機関(自治体・資料所蔵機関等)との連携を図る。
②GISによる歴史空間データの整備
収集した地籍図等をGIS上に展開し、町界・土地利用・地名等の空間データを作成する。必要に応じて現代地図との重ね合わせを行い、時期ごとの景観変化を把握する基盤を整える。
③景観復元と空間構造の分析
GISデータおよび文献情報をもとに、対象地域の歴史的景観を復元し、土地利用・集落構造・地名分布などから地域の空間構造とその特質を分析する。
④現地調査の実施
対象地域において現地踏査を行い、地形・景観・文化財・生活空間の実態を確認する。GISデータや文献情報との照合により、分析内容の精度を高める。
⑤地域価値の抽出と整理
調査・分析結果をもとに、当該地域の歴史的背景に基づく魅力や特性(景観・文化・土地利用の特徴など)を整理し、対外的に説明可能な形で構造化する。
⑥活用提案の作成
抽出した地域価値を踏まえ、観光・教育・地域振興等への活用可能性について検討し、具体的な提案としてまとめる。
⑦成果の発信・共有
成果を報告書・発表資料として取りまとめ、学内外での発表を行う。必要に応じて、自治体や地域関係者へのフィードバックを実施する。
⑧付属校との連携活動
藤ノ花女子高等学校と連携し、調査・学習活動の一部を共同で実施することで、地域理解と探究的学習の深化を図る。
2026年度の活動の目標
今年度の目標は、以下のとおりである。
第一に、豊橋市土地宝典をもとに昭和初期の豊橋市街地の景観をGIS上で復原し、現在の市街地と比較可能なデータを作成することである。
第二に、作成したGISデータをKML形式に変換し、スマートフォン等で閲覧できる地図として整備することで、吉田城下町周辺のフィールドワークに活用する。
第三に、藤ノ花女子高等学校特進コースとの高大連携を進め、大学生と高校生がともに市街地を歩き、古地図・GIS・現地観察を通じて地域の歴史を学ぶ探究活動を実施する。
第四に、成果発表会や記録集の作成を通じて、プロジェクト発足初年度の成果を記録・発信し、次年度以降の明治期地籍図・近世絵図を用いた重層的な景観復原へ展開するための基盤を整備する。



