経営学科2年生・基礎ゼミナール2(プレ専門ゼミナール)後半実施報告
秋学期後半は、4人の教員によるゼミナールが開講されました。それぞれの学習内容は以下のとおりです。
基礎ゼミナールで各専門分野の概要に触れた経営学科2年生たちは、3月には専門ゼミナールを選択し、4月からはそれぞれの分野について専門性の高い内容を学修していきます。
高柳ゼミナール
後半の高柳ゼミナールでは、
- 消費者行動論の基礎文献の輪読
- SOZO SOCKS STATION の見学および課題の検討
を行いました。
『マーケティングと消費者行動』をテーマとした今回のゼミナールでは、まず松井剛・西川英彦(編著)の『1からの消費者行動』を用いて、消費者行動に関する基礎知識を学びつつ、実際の自分たちや周囲の人々の「消費」について考えました。また、2016年度高柳ゼミナールの三年生が取り組んできたプロジェクト活動の靴下ショップ「SOZO SOCKS STATION」を見学し、文献輪読を通じて学習したことやこれまでに学んできた経営に関する知識をふまえて、店舗の現在の課題と解決策を考えるという活動にも取り組みました。各メンバーの意見をリーダーが集約し、それにもとづいて取り組んだ発表用資料の作成では、googleドキュメントやgoogleスライドを使用した共同編集にも挑戦しました。
今回は残念ながらスケジュールの都合で実際のショップ運営メンバーの前での発表はできませんでしたが、今回作成した案が来年度のSOZO SOCKS STATIONの活動で実際に採用され、計画の立案だけではなく、実行や成果の検証などの方法やあり方について学ぶことにもつながればと思っています。
その他のゼミナールでは、次のことに取り組みました。
加藤ゼミナール
- 組織行動に関する文献を輪読
加藤ゼミナールでは「組織行動」をテーマとした基礎ゼミナールを実施しました。具体的には、組織行動に関する文献を用いて、学生それぞれが担当箇所を発表する形をとっています。さらに、発表内容に関して、学生らの事例をゼミ内で共有し(なお、事例の共有については次の点に注意しています。それは、学生同士で共有してもよい情報であると学生が判断した場合のみ情報を共有し、無理に自分の事例を報告することはしないということです)、理解の促進をはかりました。
いよいよ4月からは専門ゼミナールが始まります。組織目標を達成するためには、個人一人ひとりの力だけではなく、複数の人々の協働が求められます。組織で働く人々はそこでの人間関係に影響を及ぼす存在であるとともに、そこから影響を受ける存在でもあります。私たちが組織で働くとき、私たちはどんな場合にどのような反応をし、どのような行動をするのでしょうか。人を率いていく側にたったすれば、どのようにしたらメンバーから望む行動を引き出せるのでしょうか。組織行動論を専門とするゼミナールでは、このような視点を持ちながら、ゼミナールをすすめていきます。
見目ゼミナール
- 日本のエネルギー問題の現状と再生可能エネルギー利用の可能性
見目ゼミナールでは、専門ゼミナールで必要となる論理的思考力、ICTの活用法(情報の整理+プレゼン方法)の習得を目標として、エネルギー問題を題材に様々な議論や発表に取り組みました。
第1・2回の授業で日本のエネルギー消費と供給の実状について紹介した後に、各回の授業では将来必要となるエネルギーをどのように確保するのかについて議論しました。原子力発電の再稼働問題に関しては、賛成・反対の両方の立場の意見を基に問題点や課題を整理して、各自の意見を発表しました。また、再生可能エネルギーについては、「オランダの鉄道が100%風力発電で運転」など、各自が興味を持った最近のトピックについて発表しました。
最後の第8回目では、各自が最も興味を持った内容について発表するとともに、レポートにまとめて提出しました。
中田ゼミナール
- 会計入門書の輪読
- 各回のテーマに関連する論文及び新聞記事の収集、発表
中田ゼミナールでは、専門ゼミナールの準備として、会計の専門知識を具体的にイメージできるよう、会計入門書の輪読を行いました。輪読に際しては、テーマ毎に異なる担当者がパワーポイントを用いて発表を行い、プレゼンテーション力の習得を図りました。また、別の担当者は日経ValueSearch等のデータベースも用いながら、テーマに関連する新聞記事や論文の収集、報告を行い、一つのテーマに対する考察を深めていきました。
基礎ゼミナール2・前半の8回については、次のページに概要を記載していますので、ご覧ください。