経営学部・早瀬助教が国際会議 “The 2015 Conference on Technologies and Applications of Artificial Intelligence” (Tainan, Taiwan) で研究発表
“Method of Extracting Characteristic Facial Expression for Monitoring System”と題して行われた発表では,高齢者見守りシステムのための動画から特徴的な顔表情を抽出する手法を提案しています。
既存の見守りシステムは,行動をチェックするものが多数ありますが,心理面に配慮したものは数少ないです。そこで,感情などの情報を含んでいると考えられている顔表情に注目しました。近年は,顔認識(個人の特定,年齢の推定)や顔の表情認識の研究が盛んに行われていますが,事前に大量のデータを用いて機械学習を行うものがほとんどです。
早瀬助教の手法は,機械学習を用いずに,動画中の“特徴的な”顔表情を抽出する手法です。この手法は,表情の認識は行っていませんが,とてもシンプルな手法でありながらロバストかつ高速です。今後は,抽出した顔表情から表情の認識や感情推定を行っていく予定です。
顔表情抽出や顔の向きに対する精度などについて質問があり,他の研究者との意見交換を行いました。
Mitsuhiro HAYASE, Masayoshi KANOH and Tsuyoshi NAKAMURA: “Method of Extracting Characteristic Facial Expression for Monitoring System,” The 2015 Conference on Technologies and Applications of Artificial Intelligence, in USB Memory, Tainan, Taiwan, Nov. 20-22, 2015.