第1回就業体験講座-本田技研工業トランスミッション製造部
フレッシュな1年生17名は、朝9:00から自動車産業を取り巻く環境や日本の企業社会の変化について学び、周到な準備をしてから、いざ出発。東名高速経由で大学から浜松工場まで1時間弱です。会議室で担当の松村さんらの説明を伺ってから、工程を追うように工場内を案内して頂きました。屋上の太陽光発電施設や正門脇のビオトープ、福利厚生施設も見学ルートに組み込まれています。工場で迅速かつ正確に作業をこなすロボットアームやフロアを走り回る自走式のミニキャリアーは、ちょっとフューチャリスティック(未来的)ですが、働いている人も少なくありません。
ある学生の見学ノートには、働く人の負担が少ないよう、また効率的に作業がこなせるようたくさんの工夫がされている点、人のみならず環境にも配慮されている点にこの企業の創造力を感じたと書かれていました。実際、工場見学ではロボットが生産効率を何%押し上げたという話しはなく、現場で働かれていた視点からそう説明してくださったのです。収益を生みださない企業活動は持続できませんが、経済活動には生産する製品やサービス以外の領域においても、高度な社会性が求められる時代です。ちょっと大袈裟な言い方かも知れませんが、機械や技術を用いる上での思想の一端に触れたように感じました。
最後に総務部の山本さんが質疑応答の時間を設けてくださったのですが、学生の質問は工場ショップを利用できないでしょうか、というものでした。見学の折、アシモのコーナーがあったのに気がついたのでしょう。山本さんは、こういう質問は初めてと苦笑いしながら、10名ほどの希望者を連れて行ってくださいました。引率教員も加わったのは、言うまでもありません。
中野 聡
第1回 就業体験講座
日 時: 平成27年8月5日(水)
訪問先: 本田技研工業トランスミッション製造部
対 象: 経営学科1年生