第31回地域関連研究発表会で経営学部の学生が研究発表を行いました

2025年3月13日(木)に開催された「第31回地域関連研究発表会」(主催:公益社団法人東三河地域研究センター)にて、経営学部4年の小久保京香さんと神藤蓮さんの2名が研究発表を行いました。
この研究発表会は、東三河地域の4大学(豊橋創造大学、豊橋技術科学大学、愛知大学、愛知工科大学)が各大学の特色を生かした地域関連研究の成果を広く紹介することを目的として行われています。本大学からは、2名が以下のテーマで発表しました。
- 小久保京香:
食品廃棄物対策としての6次産業化・リサイクルの考察 - 神藤蓮:
ソーラーシェアリングの普及効果と普及促進への課題
小久保さんは、食料自給率の低い日本で多くの食品ロスが発生している問題を解決するために、6次産業化や食品リサイクルの在り方を東三河の農業との関連を考えながら検討しました。6次産業化を事業として成功させるにはスケールメリットが必要であり、そのために農業協同組合を中心とした新たな方策を提案しました。また、食品リサイクルについても現状の課題を踏まえて、モノからモノへのリサイクル、飼料化・肥料化、メタン化によるエネルギー利用等のように、優先順位を付けて推進していくことが重要であることを発表しました。
神藤さんは、エネルギー問題や農業問題の解決策として、農地の上に太陽光発電設備を設置して農業と発電を同時に行うソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)について、豊橋市を対象に普及効果や問題点・課題について検討しました。太陽エネルギーのポテンシャルの高い豊橋では、耕作放棄地や全畑耕地の20%にソーラーシェアリングを導入することで18万世帯分の電力供給が可能になること、またその普及促進には農地の一次転用の要件緩和や農業従事者の理解と協力体制の構築が必要であることを発表しました。
発表後、小久保さんの発表に対して企業・行政機関の方々からは、「530運動発祥の地として、この取り組みを全国的に展開して欲しい」、「豊橋にはいろいろな取り組みもあるので、そうしたものもより広めて欲しい」などのコメントを頂きました。また、神藤さんの発表に対しては、「東三河の作物との親和性はどうなのか」、「推進に向けて、エネルギー事業者に期待することがあれば教えていただきたい」などの質問やコメントを頂きました。
第31回地域関連研究発表会
日 時: 2025年3月13日(木)13:00~16:15
場 所: emCAMPUS FOOD(エムキャンパス フード)
主 催: 公益社団法人東三河地域研究センター
関連ページ: 公益社団法人東三河地域研究センター,第31回地域関連研究発表会