経営学部 島田教授による金西寺「當寺御開山御真筆」の調査・新発見内容について
島田教授が「當寺御開山御真筆」を調査したところ、当時仏教を弾圧した織田信長に対して、「黒鼠の清盛の再来」など辛辣な表現を用いて非難する記述があることを発見しました。僧侶がここまで過激に書くのは珍しく、当時の仏教界が抱いた感情を理解する上で大変貴重な史料であり、今回の発見は注目されています。
なお、読売新聞「探報 東海百城」により詳しい内容がまとめられていますので、ぜひご覧ください。
鈴木正三の『因果物語』にも描かれる月岑牛雪大和尚(妙厳寺(豊川稲荷)十二世の住持)が金西寺を開く際(1619年頃)に書いたとされる。金西寺の寺宝として長く収蔵されていた。
読売新聞「探報 東海百城」
報道発表
- 織田信長=「大猿」「黒鼠」 豊橋・金西寺文書に辛辣な批判記述/恨み つらみ込め「苛政暴虐枚挙に堪えず」/弾圧時の仏教界感情示す(2017/02/03) - 東日新聞
- 僧侶の詩文 信長を酷評ー豊橋・金西寺の開山記から発見(2017/03/21) - 中日新聞
博士(文学)青山学院大学
平成14年4月に豊橋創造大学、助教授として着任。現在、経営学部経営学科教授。経営学科では、「文学論」「国語表現法」などの一般教養科目を担当。著書に『よみがえる講談の世界 水戸黄門漫遊記』(国書刊行会)、『近世はなしの作り方読み方研究』(新葉館出版)などがある。