経営学科2年生・基礎ゼミナール2(プレ専門ゼミナール)前半実施報告
秋学期の前半は5人の教員によるゼミナールが開講され、各教員から与えられたテーマに取り組みました。
伊藤ゼミナール
「経営組織」をテーマにした伊藤ゼミナールでは,
- 経営組織に関する文献輪読 (プレゼンテーション)
- 関連テーマに関するディスカッション
を行いました。文献輪読では,モチベーション,コミットメント,キャリア,リーダーシップ,組織文化,組織構造,組織変革など組織とその中で働く人間に関連するテーマについて,学生にパワーポイントを用いてプレゼンテーションしてもらいました。また,プレゼンテーションの後には,その内容について,ゼミの学生全員でディスカッションをしました。プレゼンテーションとその後のディスカッションを通して,経営組織論に関する基本的なトピックを学び,理解を深めました。
今井ゼミナール
実施日:
09/24 10/01 10/08 10/15 10/29 11/05 11/19 11/19 5限(12日補講分)
実施内容:概略
- ガイダンス、Hour of Code
- Blocklyduino & Arduino(IO基礎RGB LEDコントロール、3原色、繰返し処理)
- Makecode & Micro:bit(Micro:bit基礎、明るさセンサを用いたライト製作)
- Makecode & Micro:bit(超音波センサ+モータドライバを用いたMicro:bitカー、障害物回避)
- インターンシップ報告会
- Makecode & Micro:bit(赤外線センサ+モータドライバを用いたMicro:bitカー、ライントレーサ)
- Arduno & ambient(温湿度センサー+Wi-Fi+IoTとグラフ化)とレポート作成
- レポート作成
今井ゼミでは、プログラミングの基礎として、センシングとコントロールを題材にプログラミング実習を行いました。学生プロジェクトで利用している初心者向けのビジュアルプログラミング環境BlocklyduinoとArduinoと呼ばれるマイコン実習、MakecodeとMicro:bitを用いたセンサー、卒論につながるWi-FiマイコンとIoT等の実習です。
具体的には、基礎編として、①入出力の基礎としてのRGB LEDによる色コントロールや繰り返し処理、②超音波センサ+シリアルモニタ、③モータドライバを用いたMicro:bitカー、障害物回避アルゴリズム、④赤外線センサを使ったライントレーサの実習をして貰いました。
さらに応用編として、⑤IoTの例題の温湿度センサーとWi-Fiを用いたモジュール試作、データ送信テストとサイト側受信(グラフ化)テスト等も体験して貰いました。
短期間でしたので、基礎編、応用編ともに実機を用いた概略の理解をテーマとした体験的なものにしました。 興味のある分野の実物システムの構成の概略を理解し、さらに詳しく理解するために必要な知識は何であるかをつかみ、今後、自主的な学修の決定の助けになればと考えています。
中野ゼミナール
地域・日本・世界の課題
私の基礎ゼミナールは、春秋開講です。春学期は、古典的な社会思想をベースに「社会科学の基礎を学ぶ」が、秋学期(前半)は表記タイトルが共通テーマです。学生諸君は、この枠組みの中で学習するテーマを自由に選択してもらいます。秋に学生が選んだのは、キャッシュレス決済の普及や少子高齢化、ジェンダー格差、日本の貧困、途上国の教育支援など様々です。参加者には基礎的な読書を求めていますが、これはほぼ全員がクリアしました。地味ですが、こうした作業の積み重ねが、個性豊かな知的アイデンティティーを形作るのだと思います。
原木ゼミナール
実施内容・概略
- ガイダンス
- プレゼンテーションの方法
- マーケティングとは何か/レポート出題
- ブランドとは何か/価格戦略
- 広告戦略/チャネル戦略
- インターンシップ報告会
- 顧客満足マネジメント
- 課題の提出/プレゼンテーション
原木ゼミでは,マーケティングの基礎を学ぶこと,自分自身の関心領域を探索することを目的として,マーケティングのテキストの輪読を行いました。各自担当の章をPowerPointにまとめ,報告してもらい,担当者以外が担当者に疑問点をぶつけて内容理解を深めていきました。
また,最終課題として同じ業種の企業を2社の新製品・新サービスを取り上げ,マーケティング戦略の比較分析を行い,プレゼンテーションも実施しました。題材はマーケティング戦略でしたが,論理的な思考能力の強化に向けて,どのような点に留意して比較を行えば良いのか,どのように情報をまとめれば良いのか等について学びました。
三輪ゼミナール
ビジュアルデザインをテーマとした三輪ゼミでは、『色の心理的効果と視認性』について理解を深める目的で、“架空の病院”の看板をデザインしました。
まず、ゼミ生全員で手分けして街にある病院看板の写真を撮影、収集し、グループワークを通して
- 色,配色
- 書体
- デザイン上の特徴
等を整理、意見交換することで“病院らしさ”と“看板特有のデザイン”について分析しました。さらに、色彩心理について調査することで、病院看板に使われやすい色について理解を深めました。
その後、看板の重要な要件のひとつである“視認性=(パッと見たときの)認識のしやすさ”を実現するためのデザイン上の工夫について各自で調査し、その結果を実証するために“病院看板のデザイン”を行いました。
最後の授業では、自分の作品についてPowerPointを用いて、
- 作品のコンセプト
- 視認性を高めるための工夫
等についてプレゼンテーションを行うと共に、作品や発表内容について評価シートに記入することで相互評価を行いました。
短い期間でしたが、①情報の収集、整理、分析、②議論、考察、③調査に基づいた制作、検証、④プレゼンテーション、等のゼミならではの学修ができました。また、ビジュアルデザインに関する基礎的な知識の理解が深まったと考えています。