経営学科2年生・基礎ゼミナール2 後半実施報告

基礎ゼミナール2(後半)(中澤ゼミナール)の様子
 2年次秋学期の科目『基礎ゼミナール2』は、3・4年次の専門ゼミナールの準備として、経営学科の3領域(経営・会計・ICT)の専門分野に触れる機会を得るために全16週を前後半(8回)に分け、各自興味のあるゼミを1つずつ選択できるようにしています。

 2025(令和7)年度秋学期の後半も、前半同様、4人の教員によるゼミナールを開講し、各教員から与えられたテーマに取り組みました。


犬飼ゼミナール

 犬飼ゼミは、計8回のゼミを2部構成とし、第1部では、ハンバーガーショップをシミュレーションしたビジネスボードゲームを行いました。このボードゲームからは、飲食、小売り業態の基本となる「仕入れ」、「在庫」、「販売」の流れや、「薄利多売」、「高付加価値商品の販売」といったものを学びました。最終的な手元資金の多少で順位を決めましたが、高順位を獲得するためのビジネスのパターンを各自提示し、それぞれのパターンの優れた点やリスクになる点について討論しました。第2部では、マーケティングの基本となる「4P」、「STP分析」、「ポジショニングマップ」などについて学び、各自の関心のある商品、サービスをいづれかの分析手段で分析し、最終レポートとしてプレゼンテーションを行いました。コンビニ各社の紙カップドリンク、デザイン家電と量販型家電、動画のサブスクなど身近な商品・サービスを経営学の視点から見てみることを試みました。


見目ゼミナール

 見目ゼミでは、グループ・ディスカッションを中心に、「持続可能な社会の構築」に向けて「自分たちに何ができるのか、何をすべきか」を考えました。

 ゼミナールの初回ではCOP30について調べ、世界各国が地球温暖化対策に取り組む中で、どのようなことが問題になっているのかを考えました。その流れで、改めて地球温暖化による影響を、マインドマップを活用して情報を整理しながら考えました。また、データベースを活用した情報処理の練習を兼ねて、過去の大量の気温データを整理して温度上昇の傾向を把握する演習にも取り組みました。

 後半は、各自が興味を持ったテーマについてまとめ、発表を行いました。今年度は再生可能エネルギーの普及拡大(エネルギー転換)や地球温暖化が生態系や自然界に与える影響に関するテーマが多く見られました。

 今回の学びを機に、今後も持続可能な社会の構築の必要性を考えてもらえればと思います。


中澤ゼミナール

 中澤ゼミ「地理空間情報」をテーマに授業を実施しました。本ゼミナールの目的は、実験による定量的データの収集と分析という科学的な研究手法を体験することです。地理空間情報の活用とデータの分析を体験するため、①「学内植物マップの作成」、②「測位精度の評価」の2つの実験を行いました。①ではスマホの”ジオタグ”機能を利用して、メンバー全員で手分けをして大学構内の植物のマップを作り上げました。②では、GPSロガーアプリを利用してみなさんが普段利用しているスマホやタブレット端末の測位精度を計算・評価しました。

 それぞれの実験について、各自でデータの収集・分析を行い、携帯端末による位置計測の重要性について考察しました。最終回では実験についての研究発表を行い、発表資料の作成方法を学ぶとともに、他の学生とディスカッションすることで地理空間情報への理解を深めました。


中野ゼミナール

 この授業では「現代社会の課題」を共通テーマに、参加者各自が選択したテーマを掘り下げ、小論文を作成しています。自己研鑽の結果を発表し、議論する過程で身についた知識は、試験勉強とは違う形で自分のものとなります。その積み重ねが、皆さんが大学教育で得る最善の成果をもたらします。少し大げさな言い方をすれば、それが皆さんの社会的アイデンティティー(皆さんらしさ)の一部になるからです。

 論文作成は、難しそうに聞こえるかもしれませんが、11月からテキストの輪読、テーマ決定、文献のリストアップ、形式の確認、構成の検討と、ひとつずつ進めています。探究不足の人はいますが、脱落する人はいません。ネット格差から不登校、日中関係から核軍縮に至る多様な論文が集まりました。

 最終回では、2025年5月に亡くなったウルグアイの「世界一貧しい大統領」、ホセ・ムヒカの国連演説を一緒に読みました。SDGsの起源のひとつでしょうか。ムヒカは、貧しさとはモノを持たないことではなく、いくらあっても満足しないこと、私たちがこの地球に生まれ落ちたのは、消費や発展のためではなく、皆が等しく幸福になるためだと喝破しました。

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