平成28年度市民大学トラム 第2回「日本の財政と税制 ~過去、現在、そして未来~」を開催しました
講演では、OECD諸国の政府支出および収入の関係、各国の国民負担率などの社会・経済情勢に関するデータを紹介しながら、近代の財政は「出ずるを量りて入るを為す」であり、国民的議論の下で、何のためにどれだけ支出するのか(公共サービスのレベル)を決めてから必要な収入を賄う方法を考える必要があることが説明されました。また、その際には国民負担は「税金+社会保険料」を合わせて考えるべきで、どのような方法で負担を賄っていくのかは国民の選択であることが指摘されました。
講演後の質疑では、現在のマイナス金利政策が今後の景気や将来の財政にどのような影響を与えるのか、膨大な国家の負債問題の解決策など数多くの質問があり、一連の問題への参加者の方々の興味の高さが伺えました。
最終回となる8月20日(土)には「アクティブ・エイジング ~豊かな高齢社会を目指して~」と題して、経営学部・中野聡教授が講演します。是非、ご参加下さい。
※申し込み方法等については、次のページをご参照ください。
⇒ 市民大学トラム(大学公式ページ)