オペレーションの業務を効率的に効果的・遂行するためには、オペレーションをマネジメント(管理)する能力が求められる。
この能力とは、オペレーションを進めるうえで、そこで起こりうる組織的な問題の発見から対策案を立案する能力、期間目標・計画を立案する能力、人を動かす能力、指導する能力である。これをさらに基本的な視点でまとめると、問題解決力と人間関係力の2つに集約できる。さらに、これらの能力は知識と技術で構成される。知識とは、オペレーションをマネジメントするために果たすべき業務の知識、問題解決の進め方の知識、コミュニケーションの知識であり、技術とは、さまざまな問題に問題解決知識を応用できる技術、複雑な人間関係の中で的確な意思疎通を図れるコミュニケーションの技術である。
このようなオペレーションに関わるマネジメント能力は、これら知識と技術を業務に応用し、試行錯誤することにより初めて身に付くものである。実際にオペレーションを行うために行動を起こすと、思いもよらない問題が次々に出現する。これらの諸問題に正面から立ち向かい、乗り切る力をつけていくには、①環境状況を見極め、この状況を的確に解釈しうる専門的知識と情報を持っていること、②組織的問題が発見できること、③問題から対策を導くプロセスを踏めること、④適切な対策案を創造できること、⑤不確実な状況のなかから1つの対策を決断できること、⑥期間目標・計画を策定できること、⑦決定方向に他人を動かすことができること、指導ができること、⑧困難に負けない気力・体力を持って実行できること、これらが必要である。これら能力は、大学での講義科目だけでは、身につかない。経営学部では、これら能力を高める活動として、外部組織と連携したプロジェクト活動の経験を通して修得させている。