Vol.4 組織のオペレーション

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 オペレーションとは、業務(仕事)の遂行・実行のことをいう。「機械の操作」や医者が手術を行う場合にも「オペする」という表現が使われる。また、「店舗オペレーション」と言えば「店舗を運営すること」を意味している。組織では、オペレーションとしてさまざまな業務(仕事)を行っている。組織で行うどの業務(仕事)にも目的がある。業務(仕事)そのものが目的ではなく、何かを実現するために業務(仕事)を行うのである。その実現したい何かが目的にあたる。すなわち、業務(仕事)は目的と手段で構成されており、この目的が特定の組織あるいは個人に与えられた場合、それを通常「役割」といい、手段を「業務(仕事)」、手段の実行を「業務(仕事)を行う」という。目的にかない(合目的性の保証)、さらに効率の良い(生産性の保証)仕事を行うためには、役割を的確に認識し(目的)、役割を果たせるように計画し、的確に遂行すること(実行)が求められる。したがって、オペレーションとして業務(仕事)を果たすためには、オペレーションが果たすべき役割を明確に認識しなければならない。さらに、現在行っている業務(仕事)を、役割が果たせるように改善していかなければならない。同時に、改善されたその業務(仕事)が、効率的に行われる必要がある。現実の業務(仕事)は、めまぐるしく変化する状況におかれている。そうした状況に適した臨機応変な業務(仕事)の配分・組み合わせを行うことも求められる。また一方では、オペレーションでのルーチン業務(定型的な仕事、決められた仕事)に精通するにとどまらず、将来の状況に対応すべく、役割と業務(仕事)も改革していかなければならない。そのために、的確な問題解決の技術と、的確なコミュニケーションの技術を磨く必要が強く要求される。

 経営学部では、これらオペレーションにかかわる技術を研鑚する場として、アクティブ・ラーニング(教員が学生に一方向的に知識を教授する講義型ではなく、学生が主体的に問題を発見し、解をみいだしていく能動的な学習方法)を活用した、学生たちを主体としたプロジェクト活動を展開している。