2009年度(平成21年度)卒業研究概要


小規模ネットワーク環境におけるVoIP通信に関する検討 ─ OSS IP-PBX “Asterisk” を利用した実験 ─

年ブロードバンド環境の普及により,VoIP(Voice over IP)による音声通話が注目されています.
本研究は,VoIP による音声通話に関して,小規模ネットワークでの利用を想定し,オープンソースソフトウェアの IP-PBX(PBX:構内交換機)である Asterisk を用いて音声通話環境の構築を行い,実験を通じて VoIP や IP-PBX の仕組みや役割について理解することを目的として行われました.

Asterisk はソフトウェア IP-PBX であり,Windows や Linux などのOSを搭載した汎用PCにて実現することができます.本研究では,Linux(Fedora)が動作するデスクトップPC,および,Linux系OSが動作する小型CPUボード(Armadillo)を用いて IP-PBX を構築し,それぞれについて機能試験(負荷試験)を行いました.ここで,文献に記載されている「運用環境(規模)と推奨動作要件」の情報を基に,試験ツール(SIPp)にて負荷(チャネル消費)を与えた環境下での通話継続性について調査を行いました.
結果として,小規模ネットワーク環境においては,汎用PCはもとより,小型CPUボードを用いた場合でも問題無く音声通話が可能であることが確認できました.

(補足)本研究における試験では,SIPpを利用しました.

キーワード
小規模ネットワーク ¦ VoIP ¦ IP-PBX ¦ Asterisk ¦ 機能試験 ¦ SIPp ¦ 小型CPUボード(Armadillo)¦ Linux


日本語・中国語の文献に対する内容比較および文字検索システムの構築 ─ 中国笑話集研究の支援を目的として ─

国笑話集研究において,中国語で記述された文献(以下,原本)および和刻本(日本で刊行された作品)に対する文字情報のデータベース化,および,文字検索や比較を実現するシステムが求められています.本研究では,中国笑話集『笑林広記』について,これらを実現するシステムの検討を行いました.

はじめに,原本としてWeb上に公開されている情報を利用し,プログラム(本研究で作成)により一文字ずつ分解しました.このとき,作成されたTSV(Tab Separated Value)ファイルを基に,原本文字情報および和刻本文字情報の整理を行いました.なお,ここでは,それぞれについて次のような情報を追加しています.

  • 文字の出現位置(画像上の座標,文献のページ数)
  • 傍訓(ルビ)
  • 送り仮名,返り点など
  • その他

その後,整理情報をデータベースにインポートし登録しました(文字情報データベースの作成).つづいて,文字の検索・表示のため,PHPによるインターフェース製作を行いました.検索結果は,原本および和刻本を並べて表示し比較しやすいよう配慮し,和刻本については漢文訓読文形式で表示されるようにしています(Webインターフェースの作成).

まだ開発途中段階のため,正常に表示させるには Firefox + XHTMLルビサポートアドオンを必要とする問題(利便性の問題)が残っていますが,本システムが実現すれば中国笑話集研究の進展に大きく貢献できるものと考えられます.

キーワード
中国笑話集研究 ¦ 笑林広記 ¦ 文字・傍訓検索 ¦ 漢文訓読表示 ¦ HTML/CSS ¦ PHP ¦ プログラミング ¦ データベース ¦ MySQL

* 本研究は,情報ビジネス学部キャリアデザイン学科島田教授および山口との共同研究として行われました.開発途中のシステムの一部をこちらのページで公開しています.

関連文献
梅田貴士,山口満,島田大助,“中国笑話集研究における文字情報のデータベース化,” 豊橋創造大学紀要,no.14,pp.147-150,March 2010.

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