第7講 複線化のススメ 2007年11月29日
講師 NTTレゾナント株式会社 藤代裕之さん

講師

NTTレゾナント株式会社

藤代裕之さん


Profile:広島大学卒業後、徳島新聞社に入社。10年目の2005年、「紙」媒体に限界を感じ退社。徳島大学医学部・歯学部附属病院医療情報部助手を経て、NTTレゾナントに入社。マイネット・ジャパンアドバイザー、大手町ビジネスイノベーションインスティチュート共同代表、立教大学の21世紀社会デザイン研究科の大学院生といった、いくつもの肩書きを持つ。2004年9月にブログ「ガ島通信」をスタート。このほか、ブログやメディアに関する執筆・講演多数。

講義レポート

向上心は
仕事後も続く!
藤代さんの一日。

職場では、ポータルサイト「goo」のニュースエディター、技術開発マーケティング担当としての業務をこなし、仕事を終えると大学院の授業や社外の人たちとの交流会、勉強会に参加。帰宅後はブログのを執筆……。会社員、ブロガー、ベンチャー企業のアドバイザー、大学院生など、いくつもの顔を持つ藤代さんのハードな一日を紹介してくれました。

過酷な
就職氷河期を
経験!

藤代さんの大学時代は、いわゆる就職氷河期。100社以上の企業に資料請求してもほとんど返事がもらえないなど、厳しい環境だったそうです。そんな中でも納得できる就職にこだわり、挑戦し続けた藤代さんは、「チャレンジして損はなし。自分で幅を狭めないで」と学生たちに熱く語りかけていました。

就職浪人を経て
徳島新聞に入社。

10年間、徳島新聞社で記者として活躍した藤代さん。司法・警察、地方自治体の取材に携わる一方、中学生や高校生向けの紙面リニューアルを担当し、若者の新聞離れ対策に取り組みます。そのときやりがいや苦労を、さまざまなエピソードを交えながら話してくれました。

ブログには
出会いがある。

徳島新聞社時代からはじめた、自身のブログ「ガ島通信」。仕事上の制約にしばられず、思ったことを書けるブログに、心の自由を感じたそうです。大きな収穫は、人脈が広がったこと。ブログをきっかけに仕事の依頼を受けることも多いのだとか。「ブログは、人と違ったことを考えている人におすすめ」だそうです。

ちょっと背伸びを
してみよう。

「背伸びをしないと、成長しない」と説く藤代さん。今の自分にはきついこと、負荷のかかることに挑戦していくことで、自分の世界がグンと広がるのだそうです。このほか、リスクヘッジ(損失を最小限にとどめること)のための複線化、自分の土俵で勝負することの意義など、人生の先輩ならではの貴重なアドバイスをしてくれました。

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受講生の声(抜粋・要約)

藤代さんの仕事の話を聞き終わった後、人生には分岐点というのがある気がした。仕事に就くことについて、とても考えさせられた。 (宮川 真一)

ニュース記事の見出しを、いろいろ気を使って考えていることを知った。そして、それを一緒に考えているのが学生だと聞いて驚いた。(稲垣 栄一)

どの仕事でも自分に向いていると思って誇りを持ってやることで楽しくなるのかな、と感じた。(近藤 由志彦)

就職難とはいえ、約100社の会社に資料請求したのはすごいと思った。いま、藤代さんが働いている会社は、近未来的なところがあってすごくカッコイイと思った。(佐野 泰史)

藤代さんは、ブログの世界ではとても有名な方だと聞いて驚いた。自分はマメではないのでブログはやっていないが、いろんな利点を聞いて、少しかじってみるのも面白いかと思った。(白井 芳明)

一流と二流の違い。一流とは自分にないものを他人に求める、言い換えると教えてもらうことである。二流とは、自分は駄目だと思ってしまうことである、と思った。(森田 憲司)

藤代さんはブログにて自身の出来事、特に現在のビジネスに関する疑問や感想をまとめている。そこで出会う人も多く、2004年9月から長期にわたって更新を続けているのは、なかなかできないことだと思った。(渡邊 慎吾)

ちょっと背伸びするくらいはできると思うので、これからいろいろなことにちょっと背伸びして挑戦していきたいと思った。(石村 美樹)

将来は仕事の中身はあまり気にせず、会社の名前だけで選ぼうとしていたが、その会社がどのようなことをしているか、社員をどのように扱っているかを考えることが大事だとわかった。(鈴木 貴博)

「チャレンジして損なし」「自分で幅を狭めない」という言葉を聞いて、とても共感した。とにかくチャレンジすることが大切だと思った。(大澤 拓也)

1日のスケジュールで、退社後は勉強会や大学院に行ったりすると聞いて、なかなかできないことだと思った。仕事でもないのに勉強するのは、向上心がないとできないと思う。(伊藤 宏次朗)

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