第6講 ITベンチャー(起業)  2006年11月16日
講師 株式会社ウェブインパクト 代表取締役社長 高柳寛樹さん

講師

株式会社ウェブインパクト 代表取締役社長

高柳寛樹さん


Profile:株式会社ウェブインパクト代表取締役社長。この他、WEBHUT HOLDINGS, INC.(米国ニュージャージー州) C.E.O.、株式会社ユナイテッドストラテジーグループ取締役、株式会社エス・アイ・ディー・シー経営戦略推進室ディレクター、EDUCOLOGY Consulting(米国ニューヨーク州)日本代表など、さまざまな肩書きを持つ。

講義レポート

●起業のきっかけ

1995年、大学入学後はじめてインターネットに出会い、メールが無料でできることに驚いたという高柳さん。「これって儲かるかも」と思ったのが会社を興すきっかけとなり、大学2年生のとき、ウェブハットという屋号でHP制作のビジネスをスタートしました。

●23歳で1億円
 の借金

大学院修士課程1年目に会社設立、大手企業への受託開発業務に徹した後、 JobCommunicator事業をスタート。若くしてさまざまな苦労を経験し、23歳で1億円の借金を作ったというお話に、多くの学生が驚きました。

●起業の価値を
 高める

「ベンチャー企業は、将来の価値で判断してもらわないといけない」そう語る高柳さん。大手企業への導入実績をつくり、良い株主を得て、知的財産権を獲得するなど、企業価値の最大化に努めることが大切とのことでした。

●2006年2月
 二つの会社が
 合併してウェブ
 インパクトに

「合併はお金を時間で買うこと。1社でやっていたら4年かかることが、合併で瞬時に実現します」合併の理由を語っていただきました。この10年、突破する方策を絶えず考え、1億円の借金はほぼ返し終わったという高柳さんは、今後を見つめ新たな戦略を練っているところです。

●今思う
 重要なこと

「会社を興すのはパワーがいる。9割辛くて1割楽しい。笑っていられるか、強くいられるか、明るい未来を描いていられるかが重要」と語る高柳さん。また、「失敗は格好悪いことでもなんでもない」というメッセージを学生に残してくださいました。

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受講生の声(抜粋・要約)

人脈はとても大事だと感じた。私もアルバイト先や大学で人脈を広げていけたらいいと思う。また、今の私の人間関係は「広く浅く」という状態なので、「広く深く」なるように頑張りたい。(朝倉久美子)

インターネットとITの明確な違いについて知らなかったので、その違いを聞いて少し驚いた。今までにないジャンルの開拓に対する苦労と成功の話がとても印象に残った。(伊藤綾)

「自分のやりがいを考えていく」「誠意ある失敗、結果としての失敗は最良の得」という高柳さんからのアドバイスは、自分の同じ考えだったので共感を抱いた。(長田直樹)

起業をするには非常にリスクが大きいが、リスクを犯してまでもやり遂げたいという目標を持つことはすばらしい。挑戦しないで失敗するよりも、挑戦して失敗することのほうが、学ぶことも多く得だと思う。(川中博人)

大学2年生で会社を立ち上げたのはすごいと思った。高柳さんは失敗した経験も、成功した経験もあり、人生経験が豊富な方のお話が聞けて、とても貴重な時間だった。(水藤和博)

社長は社員以上にいろいろなことが求められるのだと改めて感じた。「結局は自分がすべて決める」という話を聞いて、自分はまだまだ決断力がないので、鍛えていきたいと思った。(高畑勇太)

自分の会社を向上するために、常に経営戦略を考え、新しいサービスやアイディアを作り、価値を高めていくことが大切だと思った。起業の大変さがわかったし、そのために必要なたくさんのことを勉強していきたいと感じた。(横関明貴子)

「9割辛い、1割楽しい。その1割の楽しさが9割の辛さを上回る」という言葉にとても感激した。かっこいい言葉を、キラキラとした笑顔で話されていて、仕事に生きがいを感じていらっしゃることがよくわかった。(渡辺恵美)

これまで、ベンチャービジネスを、賭け事的なビジネスかと思っていましたが、実際はちゃんとした目標を持ってやっているのだとわかった。今回は、自分の知らない世界のことを多く知ることができた。(尾崎航)

学生のころ想像していた“働く”ということと、実際働いてみたときの違いをお話いただき、今の自分と重ね合わせて聞くことができた。自分も興味のあるものを見つけ、いつか高柳さんのようになってみたい。(要田直也)

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