第8講 流通業の仕事 2006年12月7日

講師

イオン株式会社

谷 直知さん


Profile:1993年、イオン株式会社に入社。店舗勤務4年、商品部6年、国内留学2年を経て、2005年より人事本部人材開発部へ配属。商品部員の育成やセミナーの企画運営、ショップマネージャーの教育、戦略勉強会の開催など、多彩な業務に携わる。

講義レポート

●大学時代〜入社

留学生と一緒に劇団を作ったり、ひとり暮らしの生活費を稼ぐためにさまざまなアルバイトを経験するなど、内容の濃い大学時代。そんな中、流通・小売業に興味を持ち、将来性を感じたイオン株式会社へ就職を決めました。

●入社半年で
 主任代行に

最初の配属先は、青森県の人口約5000人余りの村。入社半年で主任代行になるが、鬼のように厳しい販売課長から、徹底的に仕事をたたき込まれることに。怒られてばかりの辛い毎日を乗り越え、責任を持って仕事に臨めるようになったそうです。

●ライバル店との
 値下げ競争

東北最大級の新店舗で最年少主任に。そこで待っていたのは、ライバル店との値下げ競争だったと語る谷さん。毎日のようにライバル店を偵察したエピソードや、バイヤーの指示に従わず勝手に値下げをしてしまった失敗談などを語っていただきました。

●私の職業
 ・仕事観

商品開発部でのショップの立ち上げ、国内留学を経て、2005年より人材開発部へ。谷さんにとっての仕事の意味、組織で働くことの本質、成功への方程式など、これまでの経験から得た独自の職業・仕事観を披露していただきました。

●学生への
 メッセージ

「キャリアは仕事のことだけではなく、人生を含めた生き方。そこにアップもダウンもない」と語る谷さん。14年もの経験に裏打ちされた言葉が、学生たちの心に残りました。

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受講生の声(抜粋・要約)

「キャリア形成」は、勉強するとか資格を取るなど、難しいイメージがあったが、自分のしたいことをするのも、友だちと遊ぶのもキャリア形成だと聞き、視野が広がった。(山本麻奈未)

谷さんの「リスクを犯さないとできないこともある」「頑張っていれば報われる」という言葉が心に響いた。ひとつずつ、前に向いていかなければいけないと思った。(朝倉久美子)

商売をしていくには、立地条件やライバル店の存在がとても大きいことが分かった。人は環境が変わったとき成長するので、そのような困難を乗り越えて、成功を味わってみたいとも思った。(大林拓人)

「仕事とは“満足”の対価としてお金をもらうことで、相手が満足したかどうかが大切だ」という谷さんの話。自分もバイト先で相手が満足してくれるようなサービスを心がけていたので、共感できた。(田中啓介)

谷さんは、自分に素直な方だと思った。自分も、どんなことでも楽しく、誰かと一緒にやっていて自分が心から楽しくやれるようなことを頑張って探してみたい。(直井香織)

「これからどうしたいか」を考えることが、成功の方程式だと学んだ。私も自分に対して目標を定め、それに向かって進みたい。就職するときに「よかった」と思えるよう、今のうちから準備したい。(那須田琴以)

「キャリアは仕事だけでなく、恋愛や今まで生活してきたすべてのこと」だというお話が印象に残っている。大学時代のアルバイトで培ったノウハウを今の仕事に役立てていることもすごいと思った。(宮下優香)

「つらい仕事は最後に自分の力になる」というお話が印象的。仕事がつらくても、予想もしていなかったようなことが起きても、それをこなし、最後には楽しんでいる谷さんを見て、自分も楽しく仕事がしたいと思った。(山岡辰啓)

今回学んだことは、計画を立てて管理し、時間を投入すること。それによって考える時間と、考えない時間を作ることができるということだった。これは仕事だけに言えることではないと思った。(横関明貴子)

「この場でやるべきことを見つける」「偶然を生かす」など、成功するために大切なことを学んだ。自分も偶然を逃さないようにしたい。(井口享大)

良い職場環境のために人柄が大切だと思った。辛い状況のときこそ一緒にいて嫌にならない人、この人と仕事をしたいと思われる人になりたい。また、厳しくいう人が必要なことも否定できないと思った。(平賀麻未)

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